■近作記録 以下は、2019年秋に上演した作品の情報と創作テキストの一部です。              Previous performance



櫻井郁也ダンスソロ

沈黙ヨリ轟ク

SAKURAI IKUYA DANCE SOLO

DISTANT CRY

 2019年秋公演(上演済み)

11/9(土) 10(日) 2019  at plan-B 〈東京・中野〉

9th and 10th November, 2019 at plan-B, Tokyo

Production = CROSS-SECTION,  Coproduction= plan-B

  

櫻井郁也は、舞踏のパイオニアの一人である笠井叡に師事ののちコンテンポラリーダンス/舞踏のフィールドにおいて1997年から独立した公演活動を行なってきたダンサーで、コンスタントな独舞上演を通じて「個」からはじまるもの、「ひとつのからだ」による表現の可能性を追求し続けています。

 本作『沈黙ヨリ轟ク』は、 日常にひそむ危機の感覚をめぐる思索の積み重ねから生み出された作品であり、 3.11直後の心象を踊った『方舟』(2012:ルクセンブルク)、原爆70年忌に捧げた『弔いの火』(2015:長崎)に続き、現代における生者と死者の関係を問う、重要な作品となります。

 いかなる時代精神のなかで私たちは生きているのか。いかなる危機を私たちは個々の内部に孕んでいるのか。問いと思いが暴発し、現代の生命観を問う鮮烈なダンスが紡ぎ出されます。


  

上演データ 


公演名:櫻井郁也ダンスソロ『沈黙ヨリ轟ク』

ちんもくよりとどろく 


出演・構成・振付:櫻井郁也

美術・衣裳:櫻井恵美子

照明設計・音響制作・作曲・演奏:櫻井郁也

オペレーション:櫻井恵美子、 新多至

スタッフ: 秋葉美香、 新多至、柴田花子

企画制作=十字舎房

共催=plan-B


日時 2019年 11月9日(土)20:00開演 、11月10日(日)19:00開演   

会場  plan-B  東京都中野区弥生町4-26-20モナーク中野B1 Tel 03-3384-2051(公演日のみ)

access

□東京メトロ丸の内線中野富士見町駅下車徒歩7分。中野通り沿い、ジョナサン中野弥生町店のすぐ先。 地図 Map
□JR中野駅南口よりバス10分(京王バス1番 渋谷行/新宿駅西口行「富士高校前」下車スグ)

渋谷駅よりバス30分(47番乗り場・京王バス [渋63]幡ヶ谷経由 中野駅南口行・富士高校下車スグ)

新宿駅よりバス20分(西口20番乗り場・京王バス [宿45] 中野駅南口行・富士高校下車スグ)



NEWS 次回作、写真、お客様へのお知らせなど


お問合せ▶juujishabou(at)gmail.com=十字舎房  ※(at)→@

 

【プロフィール】

《櫻井郁也》サクライ イクヤ

舞踊家。1964年、奈良の旧市街に生まれる。笠井叡に師事。

「聖あんま断腸詩編(吉岡実追悼)」、「セラフィータ」、「北米・中南米ツアー」をはじめとする舞踏公演のアシスタントを経て独立。モダンダンスやオイリュトミーなどの舞台出演、音楽家や美術家などとのコラボレーションを重ね、1994年に最初の単独公演『深き淵より』二部作連続上演を行なう。

1997年、美術の櫻井恵美子と共にダンスアートユニット《十字舎房(cross-section)》を設立。以後、共同で創作活動を行い「非暴力と不服従へのダンス」全4作(2001~03)「器官なき身体phase1」(2010)「HAKOBUNE・方舟」(2012)など現在まで60作以上のダンス作品を発表。

独自の公演のほかに、NHK教育番組での振付・テキスト執筆(2002~07放送)、「ダンス白州」フェスティバル(2001,2006~09)での連続野外ソロ、「越後妻有アートトリエンナーレ」(2012)などのフェスティバル参加、長崎原爆70年忌公演(2015)など、多様な活動を重ねる。

海外での単独公演として、2006年ポルトガル2都市招聘公演。2012年ルクセンブルク招聘公演およびワークショップ。他分野では、映像作品「幻」でミュンヘン国際学生映画祭(87)審査員特別賞を受賞。

日本大学芸術学部卒。同・芸術研究所修了。オイリュトミーシューレ「天使館」第一期修了。

【櫻井郁也の近作】

(特記なきものはすべて、東京公演、美術=櫻井恵美子、共催=plan-B による)


2006:

『TABULA RASA』

         ポルトガル招聘公演(音楽=田ノ岡三郎)


2010:

『器官なき身体・phase1』 (楽曲提供=福島諭)


2011:

『TABULA RASA 2011』

東日本大震災祈念公演(音楽=田ノ岡三郎)


2012:

『Hakobune:方舟』

   ルクセンブルク招聘公演

『かつてなき結晶/3.11silent』

『むすび:天地礼讃内景』

   越後妻有アートトリエンナーレ(美術=瀧澤潔)

『コドモの領分』

           横浜国立大学附属鎌倉小学校・鎌倉なんとかナーレ

                      (美術=西川昌和、音楽=寒川晶子)

2013:

『青より遠い揺らぎ』

『ひかり-not here』

『Dance of the Dead:死の舞踏』                        

           ルクセンブルク大使館主催アートコラボレーション

     (美術=David Brognon、Stephany Rollin)

2014:

『記憶の海をわたることから』

    中房総国際芸術祭・いちはらアートミックス(美術=瀧澤潔)

『その血にきけ』

  『CHILD OF TREE』(楽曲提供=田ノ岡三郎)


2015:

『サイレントシグナルズ』        

『弔いの火-

    こどもたちのための70年目の8月9日ナガサキ

原爆70年忌/長崎大村市立松原小学(美術=瀧澤潔、企画=松原救護列車の会)

『失われた地へ』


2016:

『ホーリーバード』

『緑ノ声、ヲ』

2017:

『夜-Premonition』

2018:

『かなたをきく』(楽曲提供=福島諭)

『白鳥』SWAN

『絶句スル物質』

(11月、京都公演/京都場アート講座・藤井健仁 彫刻展 関連企画)


2019:

『トラ・ラ・ラ』TORA LA LA(4月公演)

『アペイロンのためのパフォーマンス

 〜あるいは、知覚の会話』

9月 美術家フランク・ミルトゲンとの共同作業)

『沈黙ヨリ轟ク』(本作=11月公演)




LINK〈舞台写真 stage photo〉


LINK〈作品リスト、ご感想や批評リンク一覧

 本作を含む、東京〈plan-B〉での櫻井郁也ソロシリーズは、2001年9.11同時多発テロ事件に触れて上演された《非暴力と不服従のダンス》を起点に、現在19年目の継続となります。 観客とダンサーが接近する空間で展開される高密度のダンスパフォーマンスは、個人が個人を見つめるダンスの現場として毎回高い評価を得ており、ポルトガル招聘公演(2006)、ルクセンブルク招聘公演(2012)、長崎原爆70年忌公演(2015)をはじめ、 海外公演や国内主要芸術祭などにもつながる活動基盤となってきました。


研ぎ澄まされた肉体表現を、ラディカルな世界観とともに展開される刺激的なダンス空間を、このソロシリーズでは継続的に、徹底的に追及します。ぜひ、その現場を体験して下さい。

               (十字舎房・制作部)



 LINK:過去の作品についての文章 

I pursue my dance works to be “a body as zero” on stage. It is a pure and innocent body, which has no individual background, no generation, no border, and even no identity. It is a body for resonance, and it is like a natural phenomenon, which is changing continually like fire or earth. I think dance is the art of dynamics. The moment “a body as zero” starts moving with the new power of life created by the operation of music, lights, and the space, I think that is the beginning of dance. Dance is like a correlation between rising and vanishing energy on a purified body and the way it becomes is just like primitive rites or meditations seeing unknown imagination.-----Sakurai Ikuya

title】

SAKURAI IKUYA DANCE SOLO " DISTANT CRY"

staff】

Dance, Choreograph, Lighting design, Sound and music composition = SAKURAI Ikuya,

Art installation and Costume = SAKURAI Emico,

Production = CROSS-SECTION,  Coproduction= plan-B


schedule】

Saturday,9th Nov. 20:00 start / 19:40 open

Sunday, 10th Nov. 19:00 start / 18:40 open                                         

dur.=within90min.

venue】Alternative space "plan-B"

  (4-26-20 Yayoicho nakano Tokyo) MAP

【Fee】

・Door=3,000 yen

・Reserv=2,800 yen(pay on the day at theater)

・Student Reserv=1500 yen (need ID)


Ticket & Contact】


CROSS-SECTION_Email 

※Need ①your name,②date (9th SAT. or 10th SUN.) ③attendance number ④name of all visitors ⑤ your adress and phone.

Ticket form

●Contact on the day of the performance=TEL 03-3384-2051(plan-B)

©CROSS-SECTION

な い 声 を き く。


た と え ば 灰 に、


そ の 散 る 風 に、


も う な い、


ま だ な い、


言 葉 を、


き く。

(Sakurai Ikuya)


©CROSS-SECTION

©CROSS-SECTION

©CROSS-SECTION

TABLA RASA : 2006

CHILD OF TREE : 2014

©CROSS-SECTION

SAKURAI IKUYA DANCE SOLO

DISTANT CRY

9th and 10th November 2019 plan-B, Tokyo

















© 2019 cross-section - All rights reserved.


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News and Gallery

Information from Sakurai Ikuya:櫻井郁也・ダンス最新情報    

more information, photo, text by artist

ステージ記録、ダンス写真、レッスン情報、エッセイなど、日々更新しております。


  

櫻井郁也 / 十字舎房  ダンス公演情報(2020.)                                                           English follows below



Dance and Art unit

SAKURAI IKUYA/CROSS-SECTION

Stage Information 2020


















ご来場、ご支援、心より感謝を申し上げます。次回公演のご案内をいたします。We will be held the Next performance by SAKURAI Ikuya in the following schedule. Please refer to the URL below for further details.


〈公演日程変更のご案内〉

2020年5月30~31日に予定しておりました春季ダンス公演につきまして、 新型コロナウイルス感染症の現在状況および終息時期の不確実性にかんがみ、 下記の日程に延期することにいたしました。なんとかして春季の上演を決行する方向性も検討いたしましたが、 少しでも安心できる時期にご鑑賞いただきたく、いまは大事をとって、秋まで延ばさせていただく、という決断に至りました。楽しみにしてくださっていた皆様には大変申し訳なく、また、早い時期での決定ではありますが、何卒ご理解いただけますよう、お願い申し上げます。この経験したことのない事態のなか、表現者として本当に悔しく断腸の思いではありますが、この状況を乗り越えながら稽古を積み重ね続けることから、より深まりのある踊りを、そして、これまで以上に作品を詰めて準備してゆく所存でおります。 一日も早くおだやかな日々が戻ることを祈りながら、 全力をかけて集中し、状況を克服した作品を秋の舞台として、皆様にお届けしたいと存じます。公演の実現まで、いましばらく、お待ちいただけますよう、心よりお願い申し上げます。

2020年3月10日 櫻井郁也、十字舎房、plan-B 、 関係者一同

We have to sadly postpone the schedule of next performance to October 3rd and 4th, due to the coronavirus situation. We really hope the situation is settled early. Thank you for your continued support and we look forward to seeing you in this autumn.    Sakurai Ikuya/cross-section


次回公演・新規開催日程

2020年 

10 3(土)~ 4 (日)二日間開催

櫻井郁也ダンスソロ

     新作公演 2020 開催決定

SAKURAI IKUYA Dance solo 
"New work 2020"

3rd and 4th Oct. 2020 

at ” plan-B ” Tokyo, Japan. 

会場: オルタナティブスペース・plan-B (東京都中野区弥生町4-26-20-B1)

主催:十字舎房、共催:plan-B

▷上演作品タイトルや公演詳細は、7月あたりを目処に、当webサイトにてご案内いたします。ぜひ、ご注目ください。

一部劇場にて、変更前の会期(5/30〜31)が記入された告知フライヤーが配布される可能性がありますが、もしお手元に届きました際は、何卒ご容赦ください。








TORA LA LA : 2019

 踊りは、限りない沈黙から生まれたのではないか。そう思うことがある。はじめて思ったのは社会主義体制末期のアウシュビッツ収容所跡を訪ねたときだった。経験したことのない空洞を自分の内部に感じた。悪寒のなか、なぜか無性にこまかく何度も何度も足を踏んでいた。空っぽの心のまま、足踏みをした。リズムを探し、みつからなかった。何年後だったか、ある男が小学校に侵入して沢山の子どもたちの命を奪うという事件があった。犯罪という単語で片付けることができない何かを感じ、またあの空洞があらわれた。そしてすぐ、あの9.11があった。そして、そして、、、。


 いつしか、戦争やテロや天災にくわえて、日常の中にも危機を感じることが度重なっている。世界のバランスが揺らいでいるのだろうか。命に対する感覚が狂い始めているのだろうか。このいまを覆う殺伐たるものから、空洞がくりかえし出現し、沈黙が身を突く。イマココは音も声も騒々しいが、その背後には沈黙が押し寄せ真っ暗な空洞をひらいている。言葉が渇いてゆく。からだが、いのちが、遠ざかってゆく。沈黙のなかで心をさがす。かたや、沈黙は予感に満たされているとも思う。命が生まれる瞬間の沈黙。母胎から螺旋をえがいて赤ん坊が出現するときの沈黙。ひとつの草の芽吹きに気付く一瞬の沈黙。はじまりには沈黙が響き渡る。そう感じる。私は沈黙から生まれ、いつか沈黙に還ってゆく。


 日常、死を想うことが増えた。生を探すことも。その累積がこのダンスに結びついた。何かが始まろうとするとき、終わろうとするとき、沈黙はおとずれ、その沈黙の奥のほうに、そこはかとない、音にも声にもならないものが轟いている。遠い声、心の声、死者の声、物質の声、時間の声、生まれていない声、まだない声、どこにもない声、それから。


 ない声をきく。たとえば灰に、その散る風に、もうない、まだない、言葉を、きく。その沈黙に、かつて灰となったものすべての失われたすべてを、まだ生まれないものすべての未だ無いすべてを、さがす。 もうない、まだない、光を、みつめる。ない神にいのる。


 沈黙すればするほどに聴こえてくる声が、あると思う。遠い声、とおい、はるかな、聴こえない声のなかに、ない声のなかに、本当の言葉が、あるのではないかとも思う。死者とともに消えていった言葉、語られなかった言葉、語り得なかった言葉、それら、うしなわれた言葉たちに耳を澄まそうとするとき、身体すべてが鼓膜になって、ダンスの到来を受動するように思えてならない。


 沈黙のなかに立つ。

 極度に、極度に沈黙して、

 遠く透明にとどろくものに、身を投げる。                       (櫻井郁也 2019)


■アーティスト情報■

LAND’S END : 2008

TORA LA LA : 2019

©CROSS-SECTION

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白鳥: 2018

白鳥: 2018

©CROSS-SECTION

©CROSS-SECTION

絶句スル物質: 2018

©CROSS-SECTION

ENGLISH info.

Sakurai Ikuya is a dancer/choreographer based in Tokyo. He became a pupil of Kasai Akira . In 1997, he has created a company with artist Emico Sakurai a company “Sakurai Ikuya/CROSS-SECTION”. Until this date, he has created and performed more than 60 dance pieces, and also has been teaching professionals and amateurs, through exploring the new possibilities of butoh.


2000: Participated in "Theater X(cai)" International Dance Festival Tokyo. 

2001and 2006-2009: Participated continuously in  "Dance Hakushu" Festival directed by Tanaka Min.  

2002: Choreographed for NHK educational TV Program.

2006: Invited from 10th “a sul” Contemporary Dance Festival in Portugal. 

2012: participate in Echigo-Tsumari Art Triennale Niigata Japan.

2012: Invited from "Centre culturel régional Dudelange", and "Centre de Création Chorégraphique Luxembourgeois" , LUXEMBOURG.

2014: participated in Naka-Boso International Art Festival Japan.

2015: Invited from NAGASAKI for the Day of the Atomic Bombing.  Works  

Dance work by Sakurai Ikuya in 2019. This is a dance that focuses on the relationship between the living and the dead in modern times, and includes thoughts about madness and violence. This work will also suggest global destruction and our own mental crisis.

©CROSS-SECTION