■2020年 秋公演について■ 2020年9月1日掲載
みなさま
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、10月3日~4日に予定しておりました《櫻井郁也ダンスソロ2020》の公演開催を再延期させていただきます。延期日程につきましては、コロナ状況の様子をみながら劇場側と協議のうえ、見通しが立ち次第、当Webサイトにてご案内させていただきます。
5月の春季公演の中止に続き、大変残念なのですが、コロナ禍による休止や低迷が長期化するなか、アーティストとしては無理にでも舞台活動を再開したいと望む反面、いかに力作を準備したとしても、いまはまだ、感染不安を感じながらの鑑賞になってしまうのではと存じます。上演作品もほぼ全貌をあらわしつつあるいま、踊りたい、観ていただきたい、という思いは強く、非常に複雑な心境ではありますが、上演環境の面でも、予定会場は決して広い空間ではないので、みなさまの一人一人に対して、不特定の方たちと一緒に1時間なり1時間半なりという時間をじっと座ってダンスを観てくださいということを積極的にお願いすることが、やはり、まだできない状態です。制作部では、上演作品のリハーサル進行と同時に、席数制限はじめ飛沫防止シートの設置や定期的な通風など空間的な面も含め、さまざまな対策を模索しておりましたが、現段階での東京都内および首都圏の感染拡大状況では、主催者ならびに劇場サイドといたしまして安全な興行とする確信が持てず、いましばらくの延期を判断いたしました。この時期をすごすなか、徹底的に踊りに向き合い直し、新たな公演開催に向けて進んで行く所存でおります。度重なる公演延期となりますが、関係者一同の苦渋の判断であることを、どうかご理解いただけますよう、そして、いましばらく、お見守りいただけますよう、心よりお願い申し上げます。先が見えない困難が続いておりますが、みなさま、ひきつづき、一日一日を本当に気をつけてお過ごしください。
櫻井郁也、十字舎房制作部、plan-B
コロナ禍によって生活が変わってゆくこのありさまが、恐ろしく感じます。人と人の分断をいかに防ぐことができるか、あるいは、取り戻してゆくことができるか。いま僕らは、突然のこの危機によって何を失い、そして何を再起してゆくのか。そのようなことを考えさせられています。ささやかなことかもしれないけれど、この耐え難い空白の時間のなかで、この小さな身体の営みについて、そして長く関わってきた「踊り」なるものについて、もういちどアタラシイ出発を探し直したいと思っています。ひとつの身体が、どんなダンスを生み出すことができるか。来るべき舞台再開の日を、ご期待ください。
櫻井郁也 2020夏
We have to sadly postpone the schedule of our performance again, due to the coronavirus situation. We will be considering to reschedule the date of performance while monitoring the situation. The updates of schedule will be announced on this website.We really hope the situation is settled early. Thank you for your continued support and we look forward to seeing you on the day of the next performance.
Sakurai Ikuya, cross-section, plan-B