地を踏むとき、人は何をおもうか、

地に伏すとき、人は何をねがうか。

地に抱かれるとき、人は何をうたうか。

人は、いつか、地の底の光年の闇を呼吸するか。

人は、いつか、惑星の記憶を踊るか。

人は、いつか、地を抱くか。

この、閃光の果てで、魂は再び子宮をめざすか。

地に踵を、、、。

この未明のなかで。  (創作ノートより)



原爆忌の長崎で踊ったとき、踵に地熱が痛く、それは祖先の声を伝えているように染みた。

思えば、生は着地の連続。

そして地を踏むことは、この星の肌に触れることでもある。

この星の長い長い記憶、その堆積の上に私という存在が息を紡いで、ある。

息吹く今を呼吸しながらも、地に眠る源流を遠く心辿る、そのような往還を踊りなる営みに感じる。

立つこと。地に触れること。あらためてそこから・・・。

70年目の夏を通じて生まれたこのダンスは、ある種のレクイエムとも言える。

いま、人の歩みに曲がり角が見えるなかでの、ささやかな一踏。

黙することから、されど、さて。 2015秋 櫻井郁也


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 原爆70年忌を受けて行なわれた長崎公演『弔いの火』(8/9、長崎・大村市松原小学校)に並行して制作された今回の作品で、櫻井は「身体と大地」という根源的なテーマに迫ります。生命の母体であり、生活の基盤としての大地。しかし私たちは、その大地を数々の搾取の対象とし、原爆・原発による放射能汚染を始めとして、いまや枯渇の危機に追い込みさえしています。本作において櫻井は、大地を痛みのメタファーとして捉え、大地と身体の関わりを、人間が自らの歴史に向き合う行為に重ね合わせます。大地に堆積した破壊と創造の記憶を横断しながら舞う一つの肉体。そして、その肉体もまた、大地から産まれ、死して大地に還元される、一つの自然界の欠片であるということを、櫻井は本作を通じて捉え直そうとします。戦後70年目を迎え、生命への再考を迫られる今、私たちが見つめるべきものは何なのか。長年の独舞追求から練り上げられた身体の放つエネルギーは、その場に立ち会う者に問いを投げ、無限のイメージを喚起し、一人一人の内に眠る生命と世界への視座を覚醒させる触媒として作用します。

 本作は櫻井にとって通算46作目のクリエーションであり、共催者であるオルタナティブスペース「plan-B」でのソロシリーズとしては2001年『非暴力と不服従のダンス』を起点として14年目となります。独自の視点から追求されつづける身体表現の展開にぜひご注目ください。 (十字舎房 制作部)



SAKURAI Ikuya dance solo

”LANDING ON THE LOST”

7th and 8th, November, 2015 plan-B, Tokyo

Dance,Choreograph, Lighting design, Sound and music composition = Sakurai Ikuya,  Art installation,Costume= SAKURAI Emico, 

Production = CROSS-SECTION,  Coproduction= plan-B

schedule】Saturday,7th to Sunday, 8th, November,2015/Start; Sat =20PM, Sun=19PM

venue】Alternative space "planB"   (4-26-20 Yayoicho nakano Tokyo)

access】7 minites walk on Nakano dori from Nakano-Fujimicho station (Subway, Marunouchi Line).   1 minute walk from Fujikoukomae bus stop (Nakano >> Shinjuku Nishiguchi, or Shibuya)

Fee】 ¥3000 ( ¥2800 reservation )

  TICKET RESERVATION       (need your Name and Date:Sat.7th or Sun.8th)

contact: CROSS-SECTION_Email The day of the performance=planB TEL 03-3384-2051

It's the dance as a requiem for the modern. In this dance, Sakurai views the earth as a metaphor of the "pain" . And he repeated contact with the earth, through the dance. It is also an act dating back memories of our own pain. Contact with the earth. It is also the contact with the lost soul.


Sakurai Ikuya is a dancer/choreographer based in Tokyo. He became a pupil of Kasai Akira .  In 1997, he has created a company with artist Emiko Sakurai a company “Sakurai Ikuya/CROSS-SECTION”. Until this date, he has created and performed more than 40 dance pieces, and also has been teaching professionals and amateurs, through exploring the new possibilities of butoh. 2000: Participated in "Theater X(cai)" International Dance Festival Tokyo.  2001and 2006-2009: participated continuously in  "Dance Hakushu" Festival directed by Tanaka Min.   2002: Choreographed for NHK educational TV Program. 2006: Invited from 10th “a sul” Contemporary Dance Festival in Portugal.  2012: participate in Echigo-Tsumari Art Triennale Niigata Japan.2012: Invited from "Centre culturel régional Dudelange", and "Centre de Création Chorégraphique Luxembourgeois" , LUXEMBOURG. Works 2005〜2015 


artists statement :

I pursue my dance works to be “a body as zero” on stage. It is just a body, which has no individual background, no generation, no border, and even no identity. It is a body for resonance, and it is like a natural phenomenon, which is changing continually like fire or earth. I think dance is the art of dynamics. The moment “a body as zero” starts moving with the new power of life created by the operation of music, lights, and the space, I think that is the beginning of dance. Dance is like a correlation between rising and vanishing energy on a purified body and the way it becomes is just like primitive rites or meditations seeing unknown imagination.-----Ikuya Sakurai


日時

2015年 11月7日(土)20:00開演 、11月8日(日)19:00開演    (2日間2回公演)

Saturday,7th to Sunday, 8th, November.,2015/Start; Sat =20PM, Sun=19PM

*ロビー開場は開演20分前です。開演直前に整理番号順のご入場となります。(前売・予約の方優先)
*演出効果の関係上、開演後にいらした方はすぐにご入場できない場合がありますのであらかじめご了承ください。
*上演時間は90分前後を予定しております。

会場 plan-B (中野区弥生町4-26-20モナーク中野B1)Tel/Fax 03-3384-2051
■access■
□東京メトロ丸の内線中野富士見町駅下車徒歩7分 
□JR中野駅南口より京王バス1番 渋谷行/新宿駅西口行約10分「富士高校前」下車すぐ(MAP参照)



料金 お申し込みの際は、下記いづれかをご明記ください。

・前売2500円(事前振込:〆切=10月31日) 

・予約2800円(当日払い:各回の前日まで受付)

・学割2000円(中・高・大・専)→予約のうえ受付にて学生証提示、当日払い。※予約なき場合は一般扱いです。

・当日3000円(開場時に発売:残席分のみ先着順)  


*各回約50席まで。当日券は、残席分のみとなります。

*お席のご案内は前売・予約の方を優先させていただきます。


チケット申込み・予約/問合わせ チケット申込みフォーム      

上記お申し込み期間をご参照のうえ、ご入力ください。
「前売=事前振込」または「予約=当日払い」の区別を必ずお願いします。
「前売」お申し込みの方はチケット郵送となりますので、ご住所を必ずご記入ください。

◆公演当日のお問い合わせ Tel 03-3384-2051(plan-B)

*公演会期中のお問い合わせはこちらのみの対応となります。

最新情報(活動記録、新作構想など)

 

ダンス・光・音:櫻井郁也、美術・衣裳:櫻井恵美子

企画制作=十字舎房、共催=plan-B

Dance, Choreograph, Lighting design, Sound and music composition = SAKURAI Ikuya,

Art installation, Costume = SAKURAI Emiko

Production = cross-section

Coproduction= plan-B

【プロフィール】

《櫻井郁也 Sakurai Ikuya》サクライ イクヤ: 舞踊家。1964年、奈良県生。笠井叡に師事。1994年、初公演「深き淵より-霧 / 雨ノ木」。1997年、美術の櫻井恵美子と共にダンスアートユニット「十字舎房(cross-section)」を設立。以後、共同で創作活動を行い「非暴力と不服従へのダンス」全4作(2001~03)「器官なき身体phase1」(2010)「HAKOBUNE・方舟」(2012)など40作以上のダンス作品を発表。独自の公演のほかに、NHK教育番組での振付・テキスト執筆(2002~07放送)、「ダンス白州」フェスティバル(2001,2006~09)での連続野外ソロ、「越後妻有アートトリエンナーレ」(2012)などのフェスティバル参加、長崎原爆70年忌公演(2015)など、多様な活動を重ねる。 2006年、ポルトガル2都市招聘公演。2012年秋、ルクセンブルク招聘公演およびワークショップ。他分野では、映像作品「幻」でミュンヘン国際学生映画祭(87)審査員特別賞を受賞。日本大学芸術学部卒。同・芸術研究所修了。オイリュトミーシューレ「天使館」第一期修了。


★近年の主な作品★

(特記なきものはすべて、美術=櫻井恵美子、共催=plan-B)


2006:『TABULA RASA』(ポルトガル招聘公演/音楽=田ノ岡三郎)

2010:『器官なき身体・phase1』(東京/楽曲提供=福島諭)

2011:『TABULA RASA 2011』(東京/音楽=田ノ岡三郎)


2012:『かつてなき結晶/3.11silent』(東京)、

     『むすび:天地礼讃内景』(越後妻有アートトリエンナーレ/美術=瀧澤潔)

     『コドモの領分』(横浜国立大学附属鎌倉小学校/美術=西川昌和、音楽=寒川晶子)

           『Hakobune:方舟』(ルクセンブルク招聘公演)


2013:『青より遠い揺らぎ』(東京)

           『ひかり-not here』(東京)

     『Dance of the Dead:死の舞踏』(ルクセンブルク大使館/美術=David Brognon、Stephany Rollin)、


2014: 『記憶の海をわたることから』(いちはらアートミックス/美術=瀧澤潔)

            『その血にきけ』(東京)

            『CHILD OF TREE』(東京/楽曲提供=田ノ岡三郎)


2015:『サイレントシグナルズ』(3月:東京)

           『弔いの火- こどもたちのための70年目の8月9日ナガサキ』(8月:長崎・大村市立松原小学校/美術=瀧澤潔)


  作品歴2005〜現在  

Previous performance 2015                                                     ( for English content please scroll down.)


櫻井郁也ダンスソロ

『失われた地へ』

2015年 11月7日(土)20:00  11月8日(日)19:00 plan-B 〈東京・中野〉

SAKURAI Ikuya dance solo ”LANDING ON THE LOST”

7th and 8th, November, 2015 plan-B, Tokyo   

Stage Information:SAKURAI Ikuya/CROSS-SECTION

NEXT PERFORMANCE 最新公演のご案内はこちら


また、櫻井郁也のblogではhttp://blog.goo.ne.jp/cross-section作品プロセスや近況など随時掲載しております。ぜひご注目ください。


(以下は201511月公演の記録です)


We will be held the Next performance by SAKURAI Ikuya soon. Details will be published on this website !